ロジスティクス・ネットワーク設計システム MEta Logistic network Optimization System

簡易システムビデオ

MELOS (MEta Logistic Optimization System)

MEta Logistic network Optimization System-GF (Green FIeld)

はじめに

ここでは,ロジスティクス・ネットワーク設計問題に対する包括的モデルを示す. モデルの目的は,単位期間(通常は年)ベースのデータをもとに, ロジスティクス・ネットワークの形状を決めることにある. モデルを求解することによって得られるのは,倉庫の設置の是非, 地点間別の各製品の単位期間内の総輸送量, 工場別の各製品の単位期間内の総生産量である.

ロジスティクス・ネットワーク設計モデルでは, 以下の意思決定項目に対する最適化を同時に行う.

  • 各製品をどの工場でどれだけ生産するか?
  • 各製品をどの倉庫(配送センターや中継拠点の総称)で保管するか?
  • 各顧客群の各製品の需要を,どの地点から運ぶか?
  • 倉庫をどこに新設するか?(または移転,閉鎖するか?)
  • 複数の倉庫の候補地点からどれを選択するか?

このような意思決定は,単に現状のロジスティクス・ネットワーク の見直しを行う場合だけでなく,以下の状況においても有効に用いられる.

  • 吸収・合併の後のロジスティクス・ネットワークの再編成
  • 新製品投入時の意思決定(どこで製造して,どのような流通チャネルで流すか)
  • ロジスティクスにおける戦略的提携(ロジスティクス・パートナーシップ)

例題

ここで用いるサンプルデータは, データ生成モジュールのgenerate_cust, generate_prod, generate_demandなどの諸関数を用いて生成したものである.

以下,順に説明する.

顧客データ

品が最終的に消費される場所を顧客(customer)とよぶ. 顧客は,対象となるシステムに依存して,小売店であったり個々の家庭であったりする. モデルとして扱う場合には,同じ施設からサービスされると考えられる顧客の集まりを 1つの顧客に集約することができる. ここでは,個々の顧客を同じサプライ・チェインでサービス を行っても差し支えない程度に集約したものを顧客群(customer group)とよぶこともあるが,以下では単に顧客と呼ぶ.

通常は,需要の大きい顧客や特殊なサービスを要求する顧客は1つの顧客として扱い, 残りの顧客を地区ごとに集約して扱うことが多い. これは,同じ地区に属する顧客への配送は,(大口や特殊な顧客以外は) 同一のデポから行われる場合が多いことに起因する. 個々の顧客の数は数万から数十万におよぶこともあるが, 集約後の顧客群の数は,多くても数百になるようにする.

顧客群に集約するための簡便法として郵便番号を用いる方法もあるが, できれば1つの顧客群に含まれる顧客数および需要量が,なるべくバランスするように することが望ましい. ここでは,幾つかのクラスタリング手法 (Weizfeld法, $k$-means法, 階層的クラスタリング法, $k$-メディアン法) を用いる.

例題で用いる顧客データの列は, 名前 (name) と緯度・経度 (lat, lon; latitude, longitudeの略) である.

cust_df = pd.read_csv(folder + "Cust.csv", index_col=0)
cust_df.head()
name lat lon
id
1 札幌市 43.06417 141.34694
2 青森市 40.82444 140.74000
3 盛岡市 39.70361 141.15250
4 仙台市 38.26889 140.87194
5 秋田市 39.71861 140.10250

製品データ

ロジスティクス・ネットワーク内を流れるものを製品(product)とよぶ. 製品の種類は,対象とするロジスティクス・システムにもよるが,通常は膨大なものになるが, ストラテジックレベルの意思決定モデルを扱う場合には,通常同じ特性をもつ製品を集約して扱う. 製品を集約したものを,個々の製品と区別するために製品(product group)とよぶこともある. 通常,製品の数が数十程度になるように集約する. また,ABC分析をして,影響の少ない製品を除いて最適化を行うこともある.

製品データは,以下の列をもつが,ロジスティクス・ネットワーク設計モデルで使うのは,名称 (name)と重量 (weight)だけである.

  • name: 製品の名称
  • weight: 製品の重量 (単位はkg)
  • volume: 製品の容量 (単位は 𝑚3 )
  • cust_value: 顧客上での製品の価値
  • dc_value: 倉庫上での製品の価値
  • plnt_value: 工場における製品の価値
  • fixed_cost: 製品を生産する際の段取り(固定)費用
prod_df = pd.read_csv(folder + "Prod.csv", index_col=0)
prod_df.head()
name weight volume cust_value dc_value plnt_value fixed_cost
0 A 2 0 7 1 1 14
1 B 5 0 5 1 1 14
2 C 1 0 5 1 1 19
3 D 3 0 5 1 1 17
4 E 1 0 10 1 1 18

倉庫データ

最終需要地点および供給地点以外の場所で,かつ製品の製造・加工を行わない地点を総称して 倉庫(warehouse)とよぶことにする. 実際には,倉庫は流通センター(DC: Distribution Centerの略),デポ,クロスドッキング地点,港,空港,ハブなど様々な形態をとる.

倉庫の役割と機能には,以下のものが考えられる.

  • 調達(購入)の規模の経済性のため. 大量購入に伴う割引が行われるとき,大量に購入した製品を一時的に保管しておく際に,倉庫の保管機能が用いられる.

  • 混載による規模の経済性のため.複数の小売店(スーパーなど)で消費される製品を, 直接製造業者(メーカー)から輸送すると,小ロットの輸送のため費用が増大する. メーカーから車立て輸送を行うためには,複数の小売店の需要をあわせる必要があるが, そのための中継地点として倉庫の仕分け機能が用いられる. メーカーから運ばれた複数の製品は,倉庫で方面別に仕分けされて,小売店に運ばれる. この際,複数の製品を混載して輸送するので,やはり小ロット輸送による費用の増大を避けることができる. この仕分け機能に特化した倉庫をクロスドッキング地点(cross docking point)とよぶ. クロスドッキング地点は,保管機能をもたず,メーカーから小売店が発注した量と同じ量を受け取り, 即座に仕分けして小売店に輸送する.

  • リスク共同管理効果を得るため. 複数の小売店の在庫を,集約して倉庫に保管することによって,安全在庫量を減らすことができる.これをリスク共同管理(risk pooling)効果とよぶ. この場合には,倉庫は,リスク共同管理によってサプライ・チェイン全体での在庫を減らすために用いられる.

  • 顧客へのサービスレベル向上のため. たとえば,コンビニエンスストアの配送センターは,弁当が約$3$時間以内で配達可能なように設置される. これによって,$1$日に数回の弁当の配送が可能になり,顧客に出来たての弁当を届けることが可能になる. このように,倉庫は小売店(コンビニエンスストア)へのリード時間を減少させるために用いられる.

  • 単一ソース条件. 顧客(特に小売店)に対して,複数の倉庫からの配送を行うことを許さないという条件が付加されることがある. これは,荷捌き場の制限や,荷物の受け入れを複数回行う手間を省くためであるが,そのためには,複数のメーカーの製品を倉庫で積み替えて 運ぶことが必要になる.

  • 製品に付加価値をつけるため. 最終製品への分化を,なるべくサプライ・チェインの下流で行うことによって, 顧客サービスを向上させ,安全在庫を減少させることができる. これを遅延差別化(delayed differentiation, postponement)とよぶ. 遅延差別化の方法として, 工場で最終製品まで製造してまうのではなく,顧客に近い倉庫で,製造の最終工程を行うことがあげられる. たとえば,値札やラベルを付けたり,簡単な加工を行うことが代表例である.

倉庫データは,倉庫の配置可能地点を表し,以下の列をもつ.

  • name: 倉庫名称
  • lb: 容量下限
  • ub: 容量上限
  • fc: 固定費用
  • vc: 変動費用
  • lat: 緯度
  • lon: 経度
dc_df = pd.read_csv(folder + "DC.csv", index_col=0)
dc_df.head()
name lb ub fc vc lat lon
0 札幌市 0.0 501136.2 10037 0.432510 43.06417 141.34694
1 青森市 0.0 501136.2 10235 0.414573 40.82444 140.74000
2 盛岡市 0.0 501136.2 10908 0.414802 39.70361 141.15250
3 仙台市 0.0 501136.2 10072 0.136525 38.26889 140.87194
4 秋田市 0.0 501136.2 10767 0.029622 39.71861 140.10250

工場データ

製品の製造・加工する地点を総称して工場(plant)とよぶ. 実際には,工場は生産工場,部品工場,流通加工を行う倉庫など様々な形態をとる.

工場における製品の生産量上限は,別途定義するので,工場は名称(name)と緯度・経度情報 (lat,lon) だけをもつ.

plnt_df = pd.read_csv(folder + "Plnt.csv", index_col=0)
plnt_df.head()
name lat lon
0 Odawara 35.284982 139.196133
1 Osaka 34.563101 135.415129
2 Chiba 35.543452 140.113908

需要データ

ロジスティクス・ネットワーク設計モデルでは,各顧客・製品に対する計画期間内の総需要量の情報が必要になる. 通常,計画期間は1年とし,年間の総需要を入力とする.これは,日々の需要を記録した需要データから計算される.

需要データは,以下の列をもつ.

  • date: 日付
  • cust: 顧客名
  • prod: 製品名
  • demand: 需要量
demand_df = pd.read_csv(folder + "demand.csv", index_col=0)
demand_df.head()
date cust prod demand sales
index
0 2019-01-01 札幌市 A 10 10
1 2019-01-01 札幌市 B 10 10
2 2019-01-01 札幌市 C 3 3
3 2019-01-01 札幌市 D 0 0
4 2019-01-01 札幌市 E 37 37

生産データ

計画期間内における工場における製品の生産量には上限がある.これを定義するのが生産データである. 使用する列は,工場名 (plnt),製品名 (prod),生産量上限 (ub)だけである.

plnt_prod_df = pd.read_csv(folder + "Plnt-Prod.csv", index_col=0)
plnt_prod_df.head()
plnt prod ub lead_time
0 Osaka D 813 28
1 Osaka A 18026 29
2 Osaka E 77704 25
3 Osaka J 52907 26
4 Osaka G 15774 28

連続施設配置問題

平面上に施設が配置可能と仮定した施設問題に対する近似解法を考える。

施設数が1つの場合には、Weiszfeld法と呼ばれる反復法で近似解が得られることが知られている。 複数施設に対しては、k-means法と似た反復解法が考えられる。ここでは、重み付き複数施設配置問題に対するWeiszfeld法を構築する。

以下では、1つの施設を選択するためのWeiszfeld法について解説する。

各顧客 $i$ は平面上に分布しているものとし,その座標を $(X_i,Y_i)$ とする. 顧客は重み $w_i$ をもち,目的関数は施設と顧客の間の距離に重みを乗じたものの和とする. 顧客と施設間の距離は $\ell_p$ ノルム($1 \leq p$)を用いて計算されるものとする. 東京都市圏の道路ネットワークでは $p \approx 1.8901$ と推定されており, 実務的には Euclidノルム($p=2$)に迂回係数($1.3$ 程度) を乗じたものを使う場合が多い.

顧客の集合 $I$ に対して,単一の倉庫の配置地点 $(X,Y)$ を決定する問題は, $$ f(X,Y) = \sum_{i \in I} w_i \left\{ (X-X_i)^p +(Y-Y_i)^p \right\}^{1/p} $$ を最小にする $(X,Y) \in \mathbf{R}^2$ を求める問題になる. これは,以下の Weiszfeld法を拡張した解法を用いることによって容易に求解できる.

上の関数は凸関数であるので, $(X,Y)$ が最適解である必要十分条件は,$(X,Y)$ が $$ \frac{\partial f(X,Y)}{\partial X} =0 $$ および $$ \frac{\partial f(X,Y)}{\partial Y} =0 $$ を満たすことである. $$ \frac{\partial f(X,Y)}{\partial X} =  \sum_{i \in I} w_i (X-X_i) \frac{ |X-X_i|^{p-2}}{\left\{ (X-X_i)^p +(Y-Y_i)^p \right\}^{(p-1)/p} } =0 $$ は陽的に解くことができないが, 以下の $X$ に対する繰り返し式を示唆している. $$ X^{(q+1)}= \frac{ \sum_{i \in I} w_i |X^{(q)}-X_i|^{p-2} X_i/ \left\{ (X^{(q)}-X_i)^p +(Y^{(q)}-Y_i)^p \right\}^{(p-1)/p} }{ \sum_{i \in I} w_i |X^{(q)}-X_i|^{p-2}/ \left\{ (X^{(q)}-X_i)^p +(Y^{(q)}-Y_i)^p \right\}^{(p-1)/p} } $$

$Y$ についても同様の式を導くことができる.

これらの式を利用した解法は,一般に不動点アルゴリズムとよばれ, $1 \leq p \leq 2$ のとき大域的最適解に収束する.

Weiszfeld法を実行する関数 weiszfeld_numpy と weiszfeld

施設数が1つの場合には、Weiszfeld法と呼ばれる反復法で近似解が得られることが知られている。 複数施設に対しては、$k$-means法と似た反復解法が考えられる。ここでは、重み付き複数施設配置問題に対するWeiszfeld法を構築する。

移動距離は大圏距離distanceを用いる。これはgeopyから読み込んであると仮定する。 例題においては,顧客の重みは、年間の製品需要量に製品の重量を乗じたものとする。

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム;緯度経度情報を利用する。
  • weight : 顧客の重み;重み付きの大圏距離の和を最小化するものとする。
  • num_of_facilities : 平面上に配置する施設の数を指定する。
  • epsilon : 誤差上限
  • max_iter : 反復回数の上限
  • seed: 乱数の種
  • X0 : 施設の緯度のリストの初期値
  • Y0 : 施設の経度のリストの初期値

返値:

  • X : 施設の緯度のリスト
  • Y : 施設の経度のリスト
  • partition : 顧客の割り当てられた施設の番号を格納したリスト
  • cost: 費用(重み付きの距離の総和)

weiszfeld_numpyはNumPyを用いた実装であり, weiszfeldは通常の実装である.

weiszfeld_numpy[source]

weiszfeld_numpy(cust_df, weight, num_of_facilities, epsilon=0.0001, max_iter=1000, seed=None, X0=None, Y0=None)

Weiszfeld法; 複数施設の連続施設配置問題の近似解法 (NumPy version)

weiszfeld[source]

weiszfeld(cust_df, weight, num_of_facilities, epsilon=0.0001, max_iter=1000, seed=None, X0=None, Y0=None)

Weiszfeld法; 複数施設の連続施設配置問題の近似解法

weiszfeld関数の使用例

cust_df = pd.read_csv(folder + "Cust.csv", index_col=0) #read customer data for using Lat/Lng
cust_df.head()
name lat lon
id
1 札幌市 43.06417 141.34694
2 青森市 40.82444 140.74000
3 盛岡市 39.70361 141.15250
4 仙台市 38.26889 140.87194
5 秋田市 39.71861 140.10250
prod_df = pd.read_csv(folder + "Prod.csv", index_col=0) #read product data (for using weight)
prod_df.head()
name weight volume cust_value dc_value plnt_value fixed_cost
0 A 2 0 7 1 1 14
1 B 5 0 5 1 1 14
2 C 1 0 5 1 1 19
3 D 3 0 5 1 1 17
4 E 1 0 10 1 1 18
total_demand = pd.read_csv(folder + "total_demand.csv")
total_demand.head()
Unnamed: 0 prod cust demand
0 0 A さいたま市 93.255495
1 1 A 京都市 165.453297
2 2 A 仙台市 62.170330
3 3 A 佐賀市 907.486264
4 4 A 前橋市 85.233516
weight_of_prod ={p:w for (p,w) in zip(prod_df.name, prod_df.weight) } #prepare weight dic.
weight_of_cust = defaultdict(int)
for row in total_demand.itertuples():
    weight_of_cust[row.cust] += weight_of_prod[row.prod]*row.demand 
#weight = [weight_of_cust[row.name] for row in cust_df.itertuples()] 
weight = [weight_of_cust[i] for i in weight_of_cust] 
# 関数呼び出し
X, Y, partition, cost = weiszfeld(cust_df, weight, num_of_facilities = 10, epsilon=0.0001, max_iter = 10, seed=1)
print(cost)

# X, Y, partition, cost = weiszfeld(cust_df, weight, num_of_facilities = 10, epsilon=0.0001, max_iter = 10, seed=1, X0=X, Y0=Y)
# print(cost)

#X, Y, partition, cost = weiszfeld_numpy(cust_df, weight, num_of_facilities = 10, epsilon=0.0001, max_iter = 10, seed=1)
#print(cost)

# X, Y, partition, cost = weiszfeld_numpy(cust_df, weight, num_of_facilities = 10, epsilon=0.0001, max_iter = 10, seed=123, X0=X, Y0=Y)
# print(cost)
11030261.63674016

反復Weiszfeld法を実行する関数 repeated_weiszfeld

Weiszfeld法を一定回数初期解を変えながら実行し,最も良い結果を返す関数

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム;緯度経度情報を利用する。
  • weight : 顧客の重み;重み付きの大圏距離の和を最小化するものとする。
  • num_of_facilities : 平面上に配置する施設の数を指定する。
  • epsilon : 誤差上限
  • max_iter : 反復回数の上限
  • numpy: NumPyを用いる場合にTrue
  • seed: 乱数の種

返値:

  • X : 施設の緯度のリスト
  • Y : 施設の経度のリスト
  • partition : 顧客の割り当てられた施設の番号を格納したリスト
  • cost: 費用(重み付きの距離の総和)

repeated_weiszfeld[source]

repeated_weiszfeld(cust_df, weight, num_of_facilities, epsilon=0.0001, max_iter=1, numpy=True, seed=None)

TODO: Multicore (threading)で高速化

%time
X, Y, partition, cost = repeated_weiszfeld(cust_df, weight, 
            num_of_facilities = 10, epsilon=0.0001, max_iter = 30, numpy=False, seed=2)
print(cost)
CPU times: user 2 µs, sys: 1e+03 ns, total: 3 µs
Wall time: 6.91 µs
9674288.59942924

連続施設配置の可視化関数 show_optimized_continuous_network

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム
  • X : 施設の緯度のリスト
  • Y : 施設の経度のリスト
  • partition : 顧客の割り当てられた施設の番号を格納したリスト
  • weight: 顧客の重み(この大きさにあわせて点を描画する.)

返値:

  • fig: Plotlyの図オブジェクト

show_optimized_continuous_network[source]

show_optimized_continuous_network(cust_df, X, Y, partition, weight=None)

連続施設配置の可視化関数

年間(計画期間)の総需要を計算する関数 make_total_demand

引数:

  • demand_df: 需要データフレーム
  • start: 計画期間の開始日
  • finish: 計画期間の終了日
  • num_of_days: 推定したい総需要の日数(既定値は365;すなわち年間需要量の推定)

返値:

  • 総需要を入れたデータフレーム

make_total_demand[source]

make_total_demand(demand_df, start='1900/01/01', finish='2050/12/31', num_of_days=365)

年間(計画期間)の総需要を計算する関数

demand_df = pd.read_csv(folder + "demand.csv")
total_demand_df, demand_cust_df, demand_prod_df  = make_total_demand(demand_df, start="2019/01/01", finish="2050/12/31", num_of_days=365)
weight = demand_cust_df.demand.values
#total_demand_df = make_total_demand(demand_df)
total_demand_df.head()
prod cust demand
0 A さいたま市 3650.000000
1 A 京都市 28635.909091
2 A 仙台市 2123.636364
3 A 佐賀市 136908.181818
4 A 前橋市 5906.363636

顧客の集約

顧客の集約はロジスティクス・ネットワーク設計モジュールのrepeated_weiszfeldでできる.scikit-learnにも幾つのかのクラスタリング法が実装されているが,顧客の重み(需要量)を考慮したものとしてKmeans法とその変形があげられる.

これらの手法を用いて適切な顧客の集約を行うことを考える.

kmeans法を実行する関数 kmeans

kmeasn法は顧客の重み付き2乗距離の和を最小化する. 本来の重み付き距離の総和ではないが,高速なので大規模問題例に簡易的に使うことができる.

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム;緯度経度情報を利用する。
  • weight : 顧客の重み;重み付きの大圏距離の和を最小化するものとする。
  • num_of_facilities : 平面上に配置する施設の数を指定する。

返値:

  • X : 施設の緯度のリスト
  • Y : 施設の経度のリスト
  • partition : 顧客の割り当てられた施設の番号を格納したリスト
  • cost: 費用(重み付きの距離の総和)

kmeans[source]

kmeans(cust_df, weight, num_of_facilities=1, batch=True)

kmeans関数の使用例

repeated_weiszfeldより悪いが,高速である.

%%time
X, Y, partition, cost = repeated_weiszfeld(cust_df, weight, num_of_facilities = 8, epsilon=0.0001, max_iter = 3, numpy=True, seed=1)
print(cost)
490929454.9189146
CPU times: user 973 ms, sys: 1.3 ms, total: 974 ms
Wall time: 973 ms

階層的クラスタリング関数 hierarchical_clusterning

hierarchical_clusterning[source]

hierarchical_clusterning(cust_df, weight, durations, num_of_facilities=2, linkage='average')

階層的クラスタリング関数 hierarchical_clusterning

durations,  distances, node_df  = compute_durations(cust_df, host=host)
X, Y, partition, cost = hierarchical_clusterning(cust_df, weight, durations, num_of_facilities = 10, linkage="complete")
print(cost)
50725609599.77609

k-メディアン問題の混合整数最適化による求解

需要量が1の輸送問題を解く関数 transporation

引数

  • C: 費用行列 ($n \times m$)
  • capacity: 工場の容量(一定を仮定)

返値

  • cost: 費用
  • flow: フローを表す辞書
def transportation(C, capacity):
    M = capacity
    n,m = C.shape
    C = np.ceil(C) # for network simplex 
    G =nx.DiGraph()
    sum_ = 0
    for j in range(m):
        sum_ -= M
        G.add_node(f"plant{j}", demand=-M)
    for i in range(n):
        sum_ += 1 
        G.add_node(i, demand= 1)
    #add dummy customer with demand sum_
    G.add_node("dummy", demand= -sum_)
    for i in range(n):
        for j in range(m):
            G.add_edge(f"plant{j}", i, weight=C[i,j])
    for j in range(m):
        G.add_edge(f"plant{j}", "dummy", weight = 0)
    cost, flow = nx.flow.network_simplex(G)

    return cost, flow

transportationの使用例

c = {(1,1):4.5,    (1,2):6,    (1,3):9,
     (2,1):5,    (2,2):4,    (2,3):7, 
     (3,1):6,    (3,2):3,    (3,3):4,
     (4,1):8,    (4,2):5,    (4,3):3,
     (5,1):10,   (5,2):8,    (5,3):4,
     }
n = 5
m = 3
C = np.zeros( (n,m) )
for (i,j) in c:
    C[i-1,j-1] = c[i,j]
cost, flow = transportation(C, capacity=3)

クラスターの中心をもとめることによる上界の改善

def find_median(C, flow, n, m):
    total_cost = 0
    for j,f in enumerate(flow):
        if j>=m:
            break
        cluster =[]
        for i in range(n):
            if flow[f][i]==1:
                cluster.append(i)
        if len(cluster)>1:
            #find the best location for the cluster
            nodes = np.array(cluster)
            subC = C[np.ix_(nodes,nodes)]
            best_location = nodes[subC.sum(axis=0).argmin()]
            cost = subC.sum(axis=0).min()
            total_cost+=cost
    return total_cost
c = np.array(durations)
C = c*weight.reshape((n,1))
n = len(C)
k = 10
m = k
M = int(len(cust_df)/k*1.2) #容量制約

idx = np.array([0,1,2])
idx = np.array([ 0,72,71,70,69,68,67,66,65,64])

cost, flow = transportation(C[:,idx], capacity=M)
find_median(C, flow, n, m)
3794705.000033724

k-メディアン問題を解くための関数 solve_k_median

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム;緯度経度情報を利用する。
  • weight : 顧客の需要量
  • cost: 移動費用(地図で求めたdurationsを入力する.)
  • num_of_facilities : 平面上に配置する施設の数を指定する。
  • max_iter =100: 最大反復数
  • max_lr =0.01: 最大学習率(ステップサイズ)
  • moms=(0.85,0.95): 慣性項の下限と上限
  • convergence=1e-5: 収束判定のためのパラメータ
  • lr_find = False: 学習率探索を行う場合 True
  • adam = False: Adam法によるパラメータの調整を行う場合 True,上界と下界の差をもとに決める場合 False

返値:

  • X : 施設の緯度のリスト
  • Y : 施設の経度のリスト
  • partition : 顧客の割り当てられた施設の番号を格納したリスト
  • best_ub: 費み付きの費用の総和
  • lb_list: 下界値の変化を入れたリスト
  • ub_list: 上界値の変化を入れたリスト
  • phi_list: 学習率探索の場合の学習率の変化を入れたリスト

solve_k_median[source]

solve_k_median(cust_df, weight, cost, num_of_facilities, max_iter=100, max_lr=0.01, moms=(0.85, 0.95), convergence=1e-05, lr_find=False, adam=False, capacity=None)

k-メディアン問題を解くための関数 solve_k_median

solve_k_medianの使用例

cust_df = generate_cust(num_locations = 100, random_seed = 3, prefecture =  None , no_island=True)
weight=np.random.random(len(cust_df))*10
durations, distances, node_df  = compute_durations(cust_df, host=host)
%%time
X, Y, partition, best_ub, lb_list, ub_list, phi_list = solve_k_median(cust_df, weight, durations, num_of_facilities=10, 
                                 max_iter=10000, max_lr=20., moms=(0.85,0.95), convergence=1e-5,  lr_find = False, adam=True, capacity = None)
0: 10.000, 0.00000, 37905611.87783, 1000.00
100: 31.802, 927657.20239, 30428698.82911, 994.00
200: 13.323, 2124413.76364, 30428698.82911, 910.00
300: 7.030, 3537574.95673, 28406573.00801, 855.00
400: 4.545, 5085351.16358, 28198061.03921, 786.00
500: 3.085, 6709922.97872, 27410344.20159, 709.00
600: 2.128, 8360181.74731, 26149694.01452, 798.00
700: 1.594, 9999846.21999, 25938843.80286, 696.00
800: 1.239, 11582748.77013, 25938843.80286, 634.00
900: 0.874, 13098177.64442, 24543639.45234, 602.00
1000: 0.693, 14500798.36355, 24543639.45234, 873.00
1100: 0.559, 15740706.63594, 24543639.45234, 550.00
1200: 0.461, 16804403.06460, 24543639.45234, 834.00
1300: 0.383, 17749981.78386, 24543639.45234, 500.00
1400: 0.322, 18564986.03354, 24543639.45234, 513.00
1500: 0.276, 19234213.00250, 24543639.45234, 689.00
1600: 0.242, 19763729.05003, 24543639.45234, 718.00
1700: 0.216, 20183622.19247, 24543639.45234, 631.00
1800: 0.184, 20505444.26557, 24276334.11709, 380.00
1900: 0.158, 20730823.65796, 23997215.70359, 230.00
2000: 0.142, 20905695.85168, 23865451.97541, 406.00
2100: 0.136, 21013706.71689, 23865451.97541, 370.00
2200: 0.132, 21083908.83741, 23865451.97541, 227.00
2300: 0.129, 21140500.55217, 23865451.97541, 165.00
2400: 0.126, 21191257.64173, 23865451.97541, 255.00
2500: 0.124, 21239926.19607, 23865451.97541, 97.00
2600: 0.121, 21289108.74821, 23865451.97541, 164.00
2700: 0.119, 21319800.34369, 23865451.97541, 65.00
2800: 0.118, 21342446.73630, 23865451.97541, 65.00
2900: 0.117, 21364120.23360, 23865451.97541, 263.00
3000: 0.116, 21388507.51395, 23865451.97541, 70.00
3100: 0.115, 21410753.25803, 23865451.97541, 502.00
3200: 0.113, 21440432.18852, 23865451.97541, 120.00
3300: 0.112, 21462203.52439, 23865451.97541, 328.00
3400: 0.110, 21491253.66976, 23865451.97541, 696.00
3500: 0.109, 21517362.04432, 23865451.97541, 239.00
3600: 0.107, 21549793.67180, 23865451.97541, 249.00
3700: 0.106, 21580436.78530, 23865451.97541, 118.00
3800: 0.104, 21608453.15051, 23865451.97541, 242.00
3900: 0.103, 21640240.01819, 23865451.97541, 253.00
4000: 0.101, 21672569.12726, 23865451.97541, 74.00
CPU times: user 26.8 s, sys: 8.68 s, total: 35.5 s
Wall time: 35.5 s

k-メディアンの学習率探索の結果を可視化する関数 plot_k_median_lr_find

引数:

  • phi_list: 学習率設定のパラメータ $\Phi$ の変化を入れたリスト
  • lb_list: 下界の変化を入れたリスト

返値:

  • Plotlyの図オブジェクト

plot_k_median_lr_find[source]

plot_k_median_lr_find(phi_list, lb_list)

k-メディアンの学習率探索の結果を可視化する関数 plot_k_median_lr_find

plot_k_median_lr_find関数の使用例

fig = plot_k_median_lr_find(phi_list, lb_list)
plotly.offline.plot(fig);

k-メディアン最適化の探索を可視化する関数 plot_k_median

引数:

  • lb_list: 下界の変化を入れたリスト
  • ub_list: 上界の変化を入れたリスト

返値:

  • fig: 下界と上界の変化を可視化した図オブジェクト

plot_k_median[source]

plot_k_median(lb_list, ub_list)

plot_k_median関数の使用例

fig = plot_k_median(lb_list, ub_list)
plotly.offline.plot(fig);

k-メディアン法で得られた結果

エルボー法を実行する関数 elbow_method

施設数を変化させたときの費用の変化を描画する関数. 費用があまり変化しなくなった点が適切な施設数であると考えられる. その点が肘を曲げたときの格好に似ていることから,エルボー法と呼ばれるヒューリスティクスである.

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム;緯度経度情報を利用する。
  • weight : 顧客の重み;重み付きの大圏距離の和を最小化するものとする。
  • n_lb: 施設数の下限値
  • n_ub: 施設数の上限値
  • repetitions: 同一の施設数での実験回数
  • method: 施設を求める手法を表す文字列. "kmeans"のときkmeans法,"weiszfeld"のとき反復Weiszfeld法,"hierarchical"のとき階層的クラスタリング法を用いる.
  • durations: 階層的クラスタリング法を用いるときの地点間の移動時間行列

返値:

  • 施設数を変化させたときの費用の変化を示したPlotlyの図オブジェクト

elbow_method[source]

elbow_method(cust_df, weight, n_lb=1, n_ub=10, repetitions=3, method='kmeans', durations=None)

elbow method

elbow_method関数の使用例

fig = elbow_method(cust_df, weight, n_lb = 10, n_ub = 30, repetitions=1, method="hierarchical", durations=durations)#階層クラスタリングは繰り返しても同じ結果
#plotly.offline.plot(fig);

施設数(集約数)は50程度が良さそうなので,集約した顧客を生成

集約した顧客のデータを生成する関数 make_aggregated_customer_df

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム;緯度経度情報を利用する。
  • X : 施設の緯度のリスト
  • Y : 施設の経度のリスト
  • partition : 顧客の割り当てられた施設の番号を格納したリスト
  • weight: 顧客の需要量合計

返値:

  • aggregated_cust_df: 集約した顧客データフレーム

make_aggregated_cust_df[source]

make_aggregated_cust_df(cust_df, X, Y, partition, weight)

make aggregated customer dataframe

aggregated_cust_df = make_aggregated_cust_df(cust_df, X, Y, partition, weight)
aggregated_cust_df.head()
name lat lon customers demand
0 cust0 35.170125 136.885273 [0, 1, 7, 8, 9, 14, 17, 19, 20, 25, 27, 32, 33... 2.442427e+06
1 cust1 33.645909 130.691511 [30, 47, 80, 93, 104, 106, 111, 122, 130, 131,... 5.168430e+05
2 cust2 34.627574 133.877177 [5, 12, 38, 50, 61, 73, 74, 82, 89, 94, 95, 11... 7.142208e+05
3 cust3 32.036018 130.764068 [10, 13, 107, 206, 219, 275, 308, 482, 519, 52... 3.964662e+04
4 cust4 38.208808 140.282584 [2, 15, 16, 21, 29, 31, 34, 44, 46, 59, 60, 66... 5.405169e+05

集約した顧客のデータと需要データを生成する関数 make_aggregated_df

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム;緯度経度情報を利用する。
  • demand_df: 需要データフレーム(現在は使用していないので,なくても良い)
  • total_demand_df: 年間総需要のデータフレーム
  • X : 施設の緯度のリスト
  • Y : 施設の経度のリスト
  • partition : 顧客の割り当てられた施設の番号を格納したリスト
  • weight: 顧客の需要量合計

返値:

  • aggregated_cust_df: 集約した顧客データフレーム
  • aggregated_demand_df: 集約した需要データフレーム (遅いので省いた.)
  • aggregated_total_demand_df: 集約した総需要データフレーム

make_aggregated_df[source]

make_aggregated_df(cust_df, demand_df, total_demand_df, X, Y, partition, weight)

make aggregated dataframe

make_aggregated_df関数の使用例

aggregated_cust_df, aggregated_total_demand_df = make_aggregated_df(cust_df, demand_df, total_demand_df, X, Y, partition, weight)
#aggregated_cust_df.to_csv(folder+"agg_cust.csv")
aggregated_total_demand_df.head()
prod cust demand
0 A cust0 79615.123626
1 A cust1 15948.695055
2 A cust2 27322.857143
3 A cust3 9509.052198
4 A cust4 30050.329670

複数ソースモデルの定式化

lnd_ms[source]

lnd_ms(weight, cust, dc, dc_lb, dc_ub, plnt, plnt_ub, demand, tp_cost, del_cost, dc_fc, dc_vc, dc_num, volume=None, fix_y=None, dc_slack_penalty=10000.0, demand_slack_penalty=10000000.0)

単一ソースモデルの定式化

lnd_ss[source]

lnd_ss(weight, cust, dc, dc_lb, dc_ub, plnt, plnt_ub, demand, tp_cost, del_cost, dc_fc, dc_vc, dc_num, volume=None, fix_y=None, dc_slack_penalty=10000.0, demand_slack_penalty=10000000.0)

地点間の距離の分布の可視化関数 distance_histgram

実際問題においては、あまり遠い倉庫から顧客に配送することは少なく、同じように、工場から倉庫への輸送もあまり遠いものは行わない。 そのため、遠い距離の輸送・配送経路は、あらかじめ削除しておいた方が効率的だ。 ただし、特定の工場でしか生産されたいないものは、その工場から運ぶしかないので、経路を削除しすぎると実行不能になってしまう。

以下では、そのための指針になるような可視化を考える。まずは、距離のヒストグラムを表示する。

distance_histgram[source]

distance_histgram(cust_df, dc_df, plnt_df, distances=None)

工場・倉庫間と倉庫・顧客間の距離のヒストグラムを返す関数

distance_histgram関数の使用例

cust_df = pd.read_csv(folder+"Cust.csv", index_col="id")
dc_df = pd.read_csv(folder+"DC.csv", index_col=0)
plnt_df = pd.read_csv(folder+"Plnt.csv", index_col=0)
fig = distance_histgram(cust_df, dc_df, plnt_df, distances=distances)
plotly.offline.plot(fig);

輸送・配送経路の生成関数 make_network_using_road

輸送経路(工場と倉庫間)と配送経路(倉庫と顧客間)を生成する関数(道路距離と移動時間で計算する場合)

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム
  • dc_df : 倉庫データフレーム
  • plnt_df : 工場データフレーム
  • durations: 移動時間を入れた配列(最初は顧客=倉庫,その後に工場);単位は秒 (パスがない場合に大圏距離から算出;時速50kmと仮定)
  • distances: 移動距離を入れた配列(最初は顧客=倉庫,その後に工場);単位はm (パスがない場合には大圏距離の10倍と設定)
  • plnt_dc_threshold : 工場・倉庫間の距離の上限 (km)
  • dc_cust_threshold : 倉庫・顧客間の距離の上限 (km)
  • tc_per_dis : 工場・倉庫間の単位距離・重量あたりの輸送費用 (円/km/単位重量)
  • dc_per_dis : 倉庫・顧客間の単位距離・重量あたりの輸送費用 (円/km/単位重量)
  • tc_per_time : 工場・倉庫間の単位時間・重量あたりの輸送費用 (円/h/単位重量)
  • dc_per_time : 倉庫・顧客間の単位時間・重量あたりの輸送費用 (円/h/単位重量)
  • lt_lb : リード時間(単位は日で自然数)を決めるためのパラメータで、最短リード時間(発注から到着までの最短日数)を与える。
  • lt_threshold: リード時間(単位は日で自然数)を決めるためのパラメータ;移動距離がこの値を超えたときには、1日を加算する。
  • stage_time_bound: 点上での処理に必要な時間(生産時間、処理時間)を生成のための下限と上限のタプル

返値:

  • trans_df : 輸配送ネットワークのデータフレーム;列は以下の通り。
    • from_node : 出発地点
    • to_node : 到着地点
    • dist : 距離 (km)
    • time : 移動時間 (h)
    • cost : 費用 (円)
    • lead_time : リード時間
    • stage_time: 点上での処理に必要な時間(生産時間、処理時間)
    • kind: 経路の種類 ("plnt-dc", "dc-cust"のいずれかの文字列)
  • graph : networkXのグラフインスタンス
  • position : networkXの点の位置(経度、緯度のタプル)

点を表す辞書のキーに対しては、同名の工場,倉庫,顧客がある場合にエラーするので, 工場は "Plnt"、倉庫は "DC"、顧客は "Cust_"を先頭に負荷して区別するものとする。

make_network_using_road[source]

make_network_using_road(cust_df, dc_df, plnt_df, durations, distances, plnt_dc_threshold=999999.0, dc_cust_threshold=999999.0, tc_per_dis=0.001, dc_per_dis=0.0025, tc_per_time=0.4, dc_per_time=2.0, lt_lb=1, lt_threshold=800.0, stage_time_bound=(1, 1))

輸送・配送経路の生成

cust_df = pd.read_csv(folder + "Cust.csv")
dc_df = pd.read_csv(folder + "DC.csv")
plnt_df = pd.read_csv(folder + "Plnt.csv")
durations,  distances, node_df = compute_durations(cust_df, plnt_df, host=host)
trans_df, graph, position  = make_network_using_road(cust_df, dc_df, plnt_df, durations, distances, plnt_dc_threshold = 10000., dc_cust_threshold = 200. )
#trans_df.to_csv(folder + "trans_cost.csv")
trans_df.head()
http://test-osrm-intel.aq-cloud.com:5000/table/v1/driving/'141.34694,43.06417;140.74,40.82444;141.1525,39.70361;140.87194,38.26889;140.1025,39.71861;140.36333,38.24056;140.46778,37.75;140.44666999999998,36.34139;139.88361,36.56583;139.06083,36.39111;139.64889,35.85694;140.12333,35.60472;139.69167,35.689440000000005;139.6425,35.44778;139.02361000000002,37.90222;137.21139,36.69528;136.62556,36.594440000000006;136.22194,36.06528;138.56833,35.66389;138.18111000000002,36.65139;136.72222,35.39111;138.38306,34.97694;136.90667,35.18028;136.50861,34.73028;135.86833,35.00444;135.75556,35.021390000000004;135.52,34.68639;135.18306,34.691390000000006;135.83278,34.68528;135.1675,34.22611;134.23833,35.503609999999995;133.05056000000002,35.47222;133.935,34.66167;132.45944,34.396390000000004;131.47139,34.18583;134.55944,34.06583;134.04333,34.34028;132.76611,33.84167;133.53111,33.55972;130.41806,33.606390000000005;130.29889,33.24944;129.87361,32.74472;130.74167,32.78972;131.6125,33.23806;131.42389,31.91111;130.55806,31.56028;127.68111,26.2125;139.1961334,35.2849816;135.4151286,34.5631009;140.1139081,35.5434516?annotations=distance,duration
from_node to_node dist time cost lead_time stage_time kind
0 Odawara 札幌市 1146.7636 15.650417 7.406930 3 1 plnt-dc
1 Odawara 青森市 794.0668 10.138694 4.849545 2 1 plnt-dc
2 Odawara 盛岡市 605.9401 7.908444 3.769318 2 1 plnt-dc
3 Odawara 仙台市 428.9161 5.703944 2.710494 2 1 plnt-dc
4 Odawara 秋田市 630.7764 8.003361 3.832121 2 1 plnt-dc

生成したネットワークの簡易可視化

Plotlyでの描画は,後で述べるplot_scmを使う.

%matplotlib inline
nx.draw(graph,pos=position)

輸送・配送経路の生成関数 make_network

輸送経路(工場と倉庫間)と配送経路(倉庫と顧客間)を生成する関数(大圏距離で近似する場合)

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム
  • dc_df : 倉庫データフレーム
  • plnt_df : 工場データフレーム
  • plnt_dc_threshold : 工場・倉庫間の距離の上限 (km)
  • dc_cust_threshold : 倉庫・顧客間の距離の上限 (km)
  • unit_tp_cost : 工場・倉庫間の単位距離・重量あたりの輸送費用 (円/km/単位重量)
  • unit_del_cost : 倉庫・顧客間の単位距離・重量あたりの配送費用 (円/km/単位重量)
  • lt_lb : リード時間(単位は日で自然数)を決めるためのパラメータで、最短リード時間(発注から到着までの最短日数)を与える。
  • lt_threshold: リード時間(単位は日で自然数)を決めるためのパラメータ;移動距離がこの値を超えたときには、1日を加算する。
  • stage_time_bound: 点上での処理に必要な時間(生産時間、処理時間)を生成のための下限と上限のタプル

返値:

  • trans_df : 輸配送ネットワークのデータフレーム;列は以下の通り。
    • from_node : 出発地点
    • to_node : 到着地点
    • dist : 距離 (km)
    • cost : 費用 (円)
    • lead_time : リード時間
    • stage_time: 点上での処理に必要な時間(生産時間、処理時間)
    • kind: 経路の種類 ("plnt-dc", "dc-cust"のいずれかの文字列)
  • graph : networkXのグラフインスタンス
  • position : networkXの点の位置(経度、緯度のタプル)

点を表す辞書のキーに対しては、同名の工場,倉庫,顧客がある場合にエラーするので, 工場は "Plnt"、倉庫は "DC"、顧客は "Cust_"を先頭に負荷して区別するものとする。

make_network[source]

make_network(cust_df, dc_df, plnt_df, plnt_dc_threshold=999999.0, dc_cust_threshold=999999.0, unit_tp_cost=1.0, unit_del_cost=1.0, lt_lb=1, lt_threshold=800.0, stage_time_bound=(1, 1))

輸送・配送経路の生成:

make_network関数の使用例

cust_df = pd.read_csv(folder + "Cust.csv")
dc_df = pd.read_csv(folder + "DC.csv")
plnt_df = pd.read_csv(folder + "Plnt.csv")
prod_df = pd.read_csv(folder + "Prod.csv")
plnt_prod_df = pd.read_csv(folder + "Plnt-Prod.csv")

trans_df, graph, position = make_network(cust_df, dc_df, plnt_df, plnt_dc_threshold = 10000.,
                                         dc_cust_threshold = 200.,unit_tp_cost = 1., unit_del_cost = 10., lt_lb =3, lt_threshold = 800.,stage_time_bound=(1,2))
#trans_df.to_csv(folder + "trans_cost.csv")
trans_df.head()
from_node to_node dist cost lead_time stage_time kind
0 Odawara 札幌市 884.563252 884.563252 5 2 plnt-dc
1 Odawara 青森市 630.586550 630.586550 4 2 plnt-dc
2 Odawara 盛岡市 520.723595 520.723595 4 1 plnt-dc
3 Odawara 仙台市 363.801278 363.801278 4 2 plnt-dc
4 Odawara 秋田市 499.430315 499.430315 4 2 plnt-dc

需要が0の地点を除く関数 remove_zero_cust

実際問題では、年間需要が全くない顧客がいる可能性がある。これは、データベースに登録された顧客だが、1年間全く発注しなかったものや、 統廃合によってすでにない顧客などがあげられる。これをあらかじデータからのぞいておく関数が、以下のremove_zero_custである。

引数:

  • cust_df: 顧客データフレーム
  • demand_df: 需要データフレーム

返値:

  • 新しい(需要が0の顧客を除いた)顧客データフレーム(需要量の合計を表す列が追加されている)。

倉庫の配置候補地点を顧客上としている場合には、倉庫の候補地点からも除くべきであるが、必ずしも除く必要がない場合もあるので、除く必要がある場合には、手作業で削除するものとする。

remove_zero_cust[source]

remove_zero_cust(cust_df, demand_df)

需要が0の地点を除く関数

demand_df = pd.read_csv(folder+"demand.csv")
new_cust_df = remove_zero_cust(cust_df, demand_df)
new_cust_df.head()
id name lat lon total_demand
0 1 札幌市 43.06417 141.34694 0.229589
1 2 青森市 40.82444 140.74000 0.331507
2 3 盛岡市 39.70361 141.15250 0.166849
3 4 仙台市 38.26889 140.87194 0.198630
4 5 秋田市 39.71861 140.10250 0.210959

総需要が0の顧客を除く関数 remove_zero_total_demand

remove_zero_total_demand[source]

remove_zero_total_demand(total_demand_df, cust_df)

remove_zero_total_demand関数の使用例

total_demand_df = pd.read_csv("Cust-Prod.csv")
total_demand_df.columns=["cust","prod","demand"]
cust_df = pd.read_csv("Cust.csv")
cust_df.columns= ["name","lat","lon"]
cust_df["lat"] = cust_df["lat"].astype(float)
cust_df["lon"] = cust_df["lon"].astype(float)
new_cust_df = remove_zero_total_demand(total_demand_df, cust_df)
new_cust_df
name lat lon
0 191 43.055874 141.367475
1 221 43.036309 141.439051
2 396 41.826084 140.725339
3 560 36.031805 139.630817
4 590 43.797487 142.403188
... ... ... ...
758 9905855 34.471059 132.387806
759 9908978 33.687982 130.486641
760 9909893 35.672854 139.817410
761 9921389 35.325564 136.917991
762 9926062 34.705796 135.345729

763 rows × 3 columns

サプライ・チェイン全体の可視化関数 plot_scm

引数:

  • cust_df : 顧客データフレーム
  • dc_df : 倉庫データフレーム
  • plnt_df : 工場データフレーム
  • graph : NetworkXのグラフインスタンス
  • position : NetworkXの点の位置(経度、緯度のタプル)
  • node_only: 点だけを表示するとき True

返値:

  • PlotlyのFigureオブジェクト(顧客、倉庫、工場と輸配送経路)

plot_scm[source]

plot_scm(cust_df, dc_df, plnt_df, graph, position, node_only=False)

顧客、倉庫、工場データフレームを入れると、PlotlyのFigureオブジェクトに地図を入れて返す関数

plot_scm関数の使用例

#dc_df = pd.read_csv("DC.csv")
#plnt_df = pd.read_csv("Plnt.csv")
fig = plot_scm(cust_df, dc_df, plnt_df, graph, position)
plotly.offline.plot(fig);

数値の桁数を表示する関数 digit_histgram

需要データと輸配送費用の数値の桁数(ならびに小数点以下の桁数)をヒストグラムで表示する。

digit_histgram[source]

digit_histgram(df, col_name='')

数値の桁数のヒストグラムを返す関数

digit_histgram関数の使用例

  • 年間需要データフレームの需要列の桁数

  • 輸配送データフレームの費用列の桁数

fig = digit_histgram(total_demand_df, "demand")
#plotly.offline.plot(fig);
fig = digit_histgram(trans_df, "cost")
plotly.offline.plot(fig);

桁数を丸め

小数以下の桁数を丸めることによって、最適化が高速になる。以下では、需要を小数点2以下2桁で丸め、輸配送費用を整数に丸めている。

rounded_total_demand_df = total_demand_df.round({"demand":2})
rounded_trans_df = trans_df.round({"cost":0})
rounded_total_demand_df.head()
prod cust demand
0 A さいたま市 85.23
1 A 京都市 67.18
2 A 仙台市 75.21
3 A 佐賀市 84.23
4 A 前橋市 67.18

データフレームからロジスティクス・ネットワーク設計モデルを解く関数

引数:

  • prod_df: 製品データフレーム
  • cust_df : 顧客データフレーム
  • dc_df : 倉庫データフレーム(固定費用、変動費用を追加)
  • plnt_df : 工場データフレーム
  • plnt_prod_df: 工場・製品データフレーム
  • total_demand_df: 総需要データフレーム
  • trans_df: 輸送ネットワークデータフレーム
  • dc_num: 開設したい倉庫数;下限と上限を指定したい場合にはタプル. 既定値は None で指定なし.
  • single_sourcing: 単一ソースの場合にTrue、それ以外のときFalse
  • max_cpu: 計算時間上限

返値:

  • flow_df: 輸・配送量が正の経路を入れたデータフレーム
  • dc_df: 倉庫の開設の有無を表す列 (open_close) を追加
  • cost_df: 費用の内訳を入れたデータフレーム
  • violation_df: 制約の逸脱量を入れたデータフレーム
  • Status: 最適化の状態(2でない場合は最適でない)

solve_lnd[source]

solve_lnd(prod_df, cust_df, dc_df, plnt_df, plnt_prod_df, total_demand_df, trans_df, dc_num=None, single_sourcing=True, max_cpu=100)

データフレームからロジスティック・ネットワーク設計モデルを解く関数

solve_lnd関数の使用例

cust_df = pd.read_csv(folder + "Cust.csv")
plnt_df = pd.read_csv(folder + "Plnt.csv")
total_demand_df = pd.read_csv(folder + "demand.csv")
trans_df = pd.read_csv(folder + "trans_cost.csv")
dc_df = pd.read_csv(folder + "DC.csv")
prod_df = pd.read_csv(folder + "Prod.csv")
plnt_prod_df = pd.read_csv(folder + "Plnt-Prod.csv")
try:
    flow_df, dc_df, cost_df, violation_df, status = solve_lnd(prod_df, cust_df, dc_df, plnt_df, plnt_prod_df, total_demand_df, 
                           trans_df, dc_num= (5,10), single_sourcing=True, max_cpu = 10)

except SolverError as e:
        print(e)

if status != 2:
    if status == 3:
        print("Infeasible solution")
    elif status == 4:
        print( "Infeasible or unbounded")
    elif status == 5:
        print("Unbounded solution")
    else:
        print("Failed to find an optimal solution")
else:
    print(cost_df)
                           cost         value
0                    total cost  5.096749e+07
1  transportation (plant to dc)  2.836256e+07
2     delivery (dc to customer)  2.249198e+07
3                      dc fixed  1.055960e+05
4                   dc variable  7.356548e+03
5            infeasible penalty  0.000000e+00
fig = px.bar(cost_df, y="cost", x="value", orientation='h')
plotly.offline.plot(fig);

結果の可視化関数 show_optimized_network

引数:

  • cust_df: 顧客データフレーム
  • dc_df: 倉庫データフレーム
  • plnt_df: 工場データフレーム
  • prod_df: 製品データフレーム
  • flow_df: 最適化されたフロー量を保管したデータフレーム
  • position : NetworkXの点の位置(経度、緯度のタプル)

返値:

  • Plotlyの図オブジェクト

show_optimized_network[source]

show_optimized_network(cust_df, dc_df, plnt_df, prod_df, flow_df, position)

顧客、倉庫、工場、輸・配送データフレームを入れると、PlotlyのFigureオブジェクトに地図を描画

show_optimized_network関数の使用例

fig = show_optimized_network(cust_df, dc_df, plnt_df, prod_df, flow_df, position)
#plotly.offline.plot(fig);

Excelインターフェィス

Excelのテンプレートを生成する関数 make_excel_melos

返値:

  • wb: ExcelのWorkBook;以下のシートと列をもつ.

倉庫候補地点

  • lb: 容量下限
  • ub: 容量上限
  • fc: 固定費用
  • vc: 変動費用

製品

  • name: 製品の名称
  • weight: 製品の重量 (単位はkg)
  • volume: 製品の容量 (単位は 𝑚3 )

make_excel_melos[source]

make_excel_melos()

wb = make_excel_melos()
wb.save("melos-templete.xlsx")

需要(顧客・製品)と生産(工場・製品)シートの生成関数 make_demand_production_sheets

基本テンプレートにデータを入力後に,需要(顧客・製品)と生産(工場・製品)シートを追加する.

引数:

  • wb: 基本テンプレートのExcel Workbook

返値:

  • wb: 需要シートと生産シートを追加した Excel Workbook

make_demand_production_sheets[source]

make_demand_production_sheets(wb)

wb = load_workbook("melos-templete.xlsx", data_only=True)
wb = make_demand_production_sheets(wb)
wb.save("melos-ex2.xlsx")    

Excel Workbookからデータフレームを生成する関数 prepare_df_for_melos

データを入力したExcel Workbookからデータフレームを生成する.

引数:

  • wb: データ入力済みExcel Workbook

返値:

  • cust_df : 顧客データフレーム
  • dc_df : 倉庫データフレーム
  • plnt_df : 工場データフレーム
  • prod_df: 製品データフレーム
  • demand_df: 需要データフレーム
  • production_df: 生産データフレーム

prepare_df_for_melos[source]

prepare_df_for_melos(wb)

wb = load_workbook("melos-final-ex2.xlsx", data_only=True)
cust_df, dc_df, plnt_df, prod_df, demand_df, production_df = prepare_df_for_melos(wb)

ルートデータフレームの生成と描画用のグラフの準備 prepare_trans_df

引数:

  • wb: データ入力済みExcel Workbook(輸配送ルートシートを含むものとする)
  • plnt_df : 工場データフレーム
  • dc_df : 倉庫データフレーム
  • cust_df : 顧客データフレーム

返値:

  • trans_df : 輸配送ネットワークのデータフレーム
  • graph : networkXのグラフインスタンス
  • position : networkXの点の位置(経度、緯度のタプル)

点を表す辞書のキーに対しては、同名の工場,倉庫,顧客がある場合にエラーするので, 工場は "Plnt"、倉庫は "DC"、顧客は "Cust_"を先頭に負荷して区別するものとする。

prepare_trans_df[source]

prepare_trans_df(wb, plnt_df, dc_df, cust_df)

prepare_trans_dfの使用例

wb = load_workbook("melos-ex1-result.xlsx", data_only=True)
cust_df, dc_df, plnt_df, prod_df, demand_df, production_df = prepare_df_for_melos(wb)
trans_df, graph, position = prepare_trans_df(wb, plnt_df, dc_df, cust_df)

顧客の集約を行う関数 customer_aggregation

顧客数が多い場合には,道路距離をもとに集約する.集約した顧客と需要データは,集約顧客シートに書き出す.

引数:

  • wb: データ入力済みExcel Workbook
  • cust_df : 顧客データフレーム
  • prod_df: 製品データフレーム
  • demand_df: 需要データフレーム
  • num_of_facilities: 集約後の顧客群数

返値:

  • wb: 集約顧客シートを追加したExcel Workbook
  • fig: 集約したネットワークの図

customer_aggregation[source]

customer_aggregation(wb, cust_df, prod_df, demand_df, num_of_facilities)

customer_aggregation関数の使用例

wb, fig = customer_aggregation(wb, cust_df, prod_df, demand_df, num_of_facilities=10)
plotly.offline.plot(fig);
#wb.save("melos-ex2-agg.xlsx")
http://test-osrm-intel.aq-cloud.com:5000/table/v1/driving/'141.34694,43.06417;140.74,40.82444;141.1525,39.70361;140.87194,38.26889;140.1025,39.71861;140.36333,38.24056;140.46778,37.75;140.44667,36.34139;139.88361,36.56583;139.06083,36.39111;139.64889,35.85694;140.12333,35.60472;139.69167,35.68944;139.6425,35.44778;139.02361,37.90222;137.21139,36.69528;136.62556,36.59444000000001;136.22194,36.06528;138.56833,35.66389;138.18111,36.65139;136.72222,35.39111;138.38306,34.97694;136.90667,35.18028;136.50861,34.73028;135.86833,35.00444;135.75556,35.02139;135.52,34.68639;135.18306,34.69139000000001;135.83278,34.68528;135.1675,34.22611;134.23833,35.50360999999999;133.05056,35.47222;133.935,34.66167;132.45944,34.39639;131.47139,34.18583;134.55944,34.06583;134.04333,34.34028;132.76611,33.84167;133.53111,33.55972;130.41806,33.60639;130.29889,33.24944;129.87361,32.74472;130.74167,32.78972;131.6125,33.23806;131.42389,31.91111;130.55806,31.56028;127.68111,26.2125?annotations=distance,duration

輸配送ネットワークシートを生成する関数 make_network_for_excel

顧客もしくは集約した顧客情報をもとに,ネットワークを構築する.

引数:

  • wb: データ入力済みExcel Workbook
  • cust_df : 顧客データフレーム
  • dc_df : 倉庫データフレーム
  • plnt_df : 工場データフレーム
  • plnt_dc_threshold : 工場・倉庫間の距離の上限 (km)
  • dc_cust_threshold : 倉庫・顧客間の距離の上限 (km)
  • tc_per_dis : 工場・倉庫間の単位距離・重量あたりの輸送費用 (円/km/kg)
  • dc_per_dis : 倉庫・顧客間の単位距離・重量あたりの配送費用 (円/km/kg)
  • tc_per_time : 工場・倉庫間の単位時間・重量あたりの輸送費用 (円/h/kg)
  • dc_per_time : 倉庫・顧客間の単位時間・重量あたりの配送費用 (円/h/kg)
  • default_mult: 地点間に道路が存在しない場合に,移動距離を計算する際に,大圏距離に乗じる値
  • default_velocity: 地点間に道路が存在しない場合の平均時速

返値:

  • wb: 輸配送ルートシートを追加したExcel Workbook
  • trans_df : 輸配送ネットワークのデータフレーム
  • graph : networkXのグラフインスタンス
  • position : networkXの点の位置(経度、緯度のタプル)

点を表す辞書のキーに対しては、同名の工場,倉庫,顧客がある場合にエラーするので, 工場は "Plnt"、倉庫は "DC"、顧客は "Cust_"を先頭に負荷して区別するものとする。

make_network_for_excel[source]

make_network_for_excel(wb, cust_df, dc_df, plnt_df, plnt_dc_threshold=999999.0, dc_cust_threshold=999999.0, tc_per_dis=0.001, dc_per_dis=0.0025, tc_per_time=0.4, dc_per_time=2.0, default_mult=10.0, default_velocity=30.0)

make_network_for_excel関数の使用例

wb = load_workbook("melos-ex1.xlsx", data_only=True)
#wb = load_workbook("melos-ex2-agg.xlsx", data_only=True)
cust_df, dc_df, plnt_df, prod_df, demand_df, production_df = prepare_df_for_melos(wb)

plnt_dc_threshold = 20000 #999999.
dc_cust_threshold = 1000 #999999.
tc_per_dis = 20./20000
dc_per_dis = 10./4000
tc_per_time = 8000./20000
dc_per_time = 8000./4000
default_mult = 3.      #大圏距離から道路距離を推定する際の倍率(迂回係数);離島に立地しないように大きめに設定しておく
default_velocity = 30. #大圏距離の場合の平均時速

# data = wb["集約顧客"].values
# cols = next(data)[:]
# data = list(data)
# cust_df = pd.DataFrame(data, columns=cols).dropna(how="all") 

wb, trans_df , graph, position = make_network_for_excel(wb, cust_df, dc_df, plnt_df, plnt_dc_threshold, dc_cust_threshold,
                                                   tc_per_dis, dc_per_dis, tc_per_time, dc_per_time, default_mult,default_velocity )
trans_df.head()
wb.save("melos-ex1-agg.xlsx")
fig = plot_scm(cust_df, dc_df, plnt_df, graph, position, node_only=False)
plotly.offline.plot(fig);

Excelファイルを読んで求解する関数 solve_lnd_for_excel

すべてのデータを入力したExcel Workbookとデータフレームをもとに,最適化を行う関数;結果はWorkbookに保存される.

引数:

  • wb: 結果を入れるためのExcel workbook
  • prod_df: 製品データフレーム
  • cust_df : 顧客データフレーム
  • dc_df : 倉庫データフレーム(固定費用、変動費用を追加)
  • plnt_df : 工場データフレーム
  • demand_df: 需要データフレーム
  • production_df: 生産データフレーム
  • trans_df: 輸配送データフレーム
  • dc_num: 開設したい倉庫数;下限と上限を指定したい場合にはタプル. 既定値は None で指定なし.
  • single_sourcing: 単一ソースの場合にTrue、それ以外のときFalse
  • max_cpu: 計算時間上限
  • aggregation: 集約した顧客に対して最適化を行う場合True
  • fix_y: 倉庫の固定のための辞書;倉庫の番号をキー,固定したい数値(0か1)を値とする.
  • dc_slack_penalty: 倉庫の下限量逸脱のペナルティ;既定値は10000.
  • demand_slack_penalty: 需要を満たせない場合のペナルティ;既定値は10000000.

返値:

  • flow_df: 輸・配送量が正の経路を入れたデータフレーム
  • dc_df: 倉庫の開設の有無を表す列 (open_close) を追加した倉庫データフレーム
  • cost_df: 費用の内訳を入れたデータフレーム
  • violation_df: 制約の逸脱量を入れたデータフレーム
  • Status: 最適化の状態(2でない場合は最適でない)

solve_lnd_for_excel[source]

solve_lnd_for_excel(wb, prod_df, cust_df, dc_df, plnt_df, demand_df, production_df, trans_df, dc_num=None, single_sourcing=True, max_cpu=100, aggregation=False, fix_y=None, dc_slack_penalty=10000.0, demand_slack_penalty=10000000.0)

solve_lnd_for_excel関数の使用例

wb = load_workbook("melos-ex1-agg.xlsx", data_only=True)
cust_df, dc_df, plnt_df, prod_df, demand_df, production_df = prepare_df_for_melos(wb)
trans_df, graph, position = prepare_trans_df(wb, plnt_df, dc_df, cust_df)
#倉庫固定
wb_out = load_workbook("melos-result.xlsx", data_only=True)
fix_y = extract_fix_dc_info(wb_out)
#求解
flow_df, dc_df, cost_df, violation_df, model_status = solve_lnd_for_excel(wb, prod_df, cust_df, dc_df, plnt_df, 
                                                                          demand_df, production_df, trans_df, dc_num=None, single_sourcing=False, max_cpu = 100, 
                                                                          aggregation = False, fix_y=fix_y)
fig = show_optimized_network(cust_df, dc_df, plnt_df, prod_df, flow_df, position)
plotly.offline.plot(fig);

求解結果をシートに追加する関数 add_result_for_melos

引数:

  • wb: 結果を入れるためのExcel workbook
  • flow_df: 輸・配送量が正の経路を入れたデータフレーム
  • cost_df: 費用の内訳を入れたデータフレーム
  • violation_df: 制約の逸脱量を入れたデータフレーム
  • dc_df: 倉庫の開設の有無を表す列 (open_close) を追加した倉庫データフレーム

返値:

  • wb: 費用内訳,制約逸脱,最適流量を追加したExcel workbook;倉庫シートには下限逸脱量と開設の列を追加

add_result_for_melos[source]

add_result_for_melos(wb, flow_df, cost_df, violation_df, dc_df)

add_result_for_melos関数の使用例

wb = add_result_for_melos(wb, flow_df, cost_df, violation_df, dc_df)
wb.save("melos-result.xlsx")

最適化結果Workbookの色情報を元に変数の固定情報を抽出する関数 extract_fix_dc_info

結果のWorkbookの倉庫候補地点シートの開設列に何らかの色を付けることによって,変数の固定を行う.

引数:

  • 最適化結果を入れたExcel Workbook

返値:

  • 倉庫の開設変数を固定する情報を含んだ辞書; 倉庫の番号をキー,固定したい数値(0か1)を値とする.

extract_fix_dc_info[source]

extract_fix_dc_info(wb)

extract_fix_dc_info関数の使用例

wb = load_workbook("melos-result.xlsx", data_only=True)
#wb = load_workbook("melos-ex1.xlsx", data_only=True)
fix_y = extract_fix_dc_info(wb)
fix_y
{}

ネットワーク設計モデルの結果をもとに配送最適化モデルを構築する関数 make_vrp

ネットワーク設計モデルの結果をもとに配送最適化モデルを構築する.

開設した倉庫ごとに,そこに割り当てられた顧客の集合 assigned_customers を保持する.

Excelファイルをもとに作成する. 結果のExcelファイル,集約の有無をもとに,配送最適化のジョブデータを生成する.工場からの輸送も同様に生成できる. 重量・容量の両者を考慮.

make_vrp[source]

make_vrp(cust_df, aggregated_cust_df, aggregated_dc_df, aggregated_flow_df, agg_df_cust)

ネットワーク設計モデルの結果をもとに配送最適化モデルを構築する関数

集約された顧客(クラスター)に対する製品ごとの需要データを作成する関数 aggregate_demand_by_cluster

aggregated_cust_dfから作成する.

これを用いて,クラスタリングと集約されたデータに対するロジスティクス・ネットワーク設計モデルの橋渡しをする.

aggregate_demand_by_cluster[source]

aggregate_demand_by_cluster(cust_df, aggregated_cust_df, demand_df)

集約された顧客(クラスター)に対する需要データを作成する関数

抽象ロジスティクス・オブジェクトを用いたロジスティクス・ネットワーク設計モデル

注:区分的線形関数をSOSで解くのでGurobiのみ

集合:

  • $N$: 点の集合.原料供給地点,工場,倉庫の配置可能地点,顧客群の集合などのすべての地点を総称して点とよぶ.

  • $A$: 枝の集合. 少なくとも1つの製品が移動する可能性のある点の対を枝とよぶ.

  • $Prod$: 製品の集合. 製品は,ロジスティクス・ネットワーク内を流れる「もの」の総称である.

以下に定義する $Child_p$, $Parent_p$ は,製品の集合の部分集合である.

  • $Child_p$: 部品展開表における製品 $p$ の子製品の集合.言い換えれば,製品 $p$ を製造するために必要な製品の集合.

  • $Parent_p$: 部品展開表における製品 $p$ の親製品の集合.言い換えれば,製品 $p$ を分解することによって生成される製品の集合.

  • $Res$: 資源の集合. 製品を処理(移動,組み立て,分解)するための資源の総称. 基本モデルでは枝上で定義される. たとえば,工場を表す枝における生産ライン(もしくは機械)や 輸送を表す枝における輸送機器(トラック,船,鉄道,飛行機など)が資源の代表的な要素となる.

  • $NodeProd$: 需要もしくは供給が発生する点と製品の $2$つ組の集合.

  • $ArcRes$: 枝と資源の可能な $2$つ組の集合. 枝 $a \in A$ 上で資源 $r \in Res$ が利用可能なとき,$(a,r)$ の組が 集合 $ArcRes$ に含まれるものとする.

  • $ArcResProd$: 枝と資源と製品の可能な $3$つ組の集合. 枝 $a \in A$ 上の資源 $r \in Res$ で製品 $p \in Prod$ の処理が利用可能なとき, $(a,r,p)$ の組が 集合 $ArcResProd$ に含まれるものとする.

以下に定義する $Assemble$,$Disassemble$ および $Transit$ は $ArcResProd$ の部分集合である.

  • $Assemble$: 組み立てを表す枝と資源と製品の可能な $3$ つ組の集合. 枝 $a \in A$ 上の資源 $r \in Res$ で製品 $p \in Prod$ の組み立て処理が利用可能なとき,$(a,r,p)$ の組が 集合 $Assemble$ に含まれるものとする.ここで製品 $p$ の組み立て処理とは,子製品の集合 $Child_p$ を用いて $p$ を 製造することを指す.

  • $Disassemble$: 分解を表す枝と資源と製品の可能な $3$ つ組の集合. 枝 $a \in A$ 上の資源 $r \in Res$ で製品 $p \in Prod$ の分解処理が利用可能なとき,$(a,r,p)$ の組が 集合 $Disassemble$ に含まれるものとする.ここで製品 $p$ の分解処理とは,$p$ から親製品の集合 $Parent_p$ を 生成することを指す.

  • $Transit$: 移動を表す枝と資源と製品の可能な $3$ つ組の集合. 枝 $a \in A$ 上の資源 $r \in Res$ で製品 $p \in Prod$ が形態を変えずに流れることが可能なとき, $(a,r,p)$ の組は集合 $Transit$ に含まれるものとする.

  • $ResProd$: 資源と製品の可能な $2$ つ組の集合. 集合 $ArcResProd$ から生成される.

  • $ArcProd$: 枝と製品の可能な $2$ つ組の集合. 集合 $ArcResProd$ から生成される.

入力データ:

  • $D_i^p$: 点 $i$ における製品 $p$ の需要量($p$-units $/$ 単位期間); 負の需要は供給量を表す.ここで,$p$-unit とは,製品 $p$ の $1$ 単位を表す.

  • $DPENALTY_{ip}^{+}$: 点 $i$ における製品 $p$ の $1$ 単位あたりの需要超過(供給余裕)ペナルティ (円 $/$ 単位期間・$p$-unit);通常は小さな値

  • $DPENALTY_{ip}^{-}$: 点 $i$ における製品 $p$ の $1$ 単位あたりの需要不足(供給超過)ペナルティ (円 $/$ 単位期間・$p$-unit); 通常は大きな値

  • $AFC_{ij}$: 枝 $(i,j)$ を使用するときに発生する固定費用(円 $/$ 単位期間)

  • $ARFC_{ijr}:$ 枝 $(i,j)$ 上で資源 $r$ を使用するときに発生する固定費用(円 $/$ 単位期間)

  • $ARPVC_{ijr}^p$: 枝 $(i,j)$ 上で資源 $r$ を利用して製品 $p$ を $1$ 単位処理するごとに発生する変動費用 (円 $/$ 単位期間・$p$-unit)

  • $\phi_{pq}$ : $q \in Parent_p$ のとき, 品目 $q$ を $1$ 単位生成するのに必要な品目 $p$ の数 ($p$-units); ここで, $p$-unitsとは,品目 $q$ の $1$単位と混同しないために導入された単位であり, 品目 $p$ の $1$単位を表す.$\phi_{pq}$ は,部品展開表を有向グラフ表現したときには,枝の重みを表す. この値から以下の$U_{p q}$と$\bar{U}_{p q}$を計算する.

  • $U_{p q}$: 製品 $p$ の $1$ 単位を組み立て処理するために必要な製品 $q \in Child_p$ の量($q$-units)

  • $\bar{U}_{p q}$: 製品 $p$ の $1$ 単位を分解処理して生成される製品 $q \in Parent_p$ の量($q$-units)

  • $RUB_r$: 資源 $r$ の利用可能量上限($r$-units)

  • $R_{r}^{p}$: 製品 $p$ の $1$ 単位を(組み立て,分解,移動)処理する際に必要な資源 $r$ の量($r$-units); ここで,$r$-unit とは,資源 $r$ の $1$ 単位を表す.

  • $CT_{ijr}^p$: 枝 $(i,j)$ 上で資源 $r$ を利用して製品 $p$ を処理する際のサイクル時間(単位期間)

  • $LT_{ijr}^p$: 枝 $(i,j)$ 上で資源 $r$ を利用して製品 $p$ を処理する際のリード時間(単位期間)

  • $VAL_{i}^p$: 点 $i$ 上での製品 $p$ の価値(円)

  • $SSR_i^p$: 点 $i$ 上での製品 $p$ の安全在庫係数.(無次元)

  • $VAR_p$: 製品 $p$ の変動比率($p$-units);これは,製品ごとの需要の分散と平均の比が一定と仮定したとき, 「需要の分散 $/$ 需要の平均」と定義される値である.

  • $ratio$: 利子率(\% $/$ 単位期間)

  • $EIC_{ij}^p$: 枝 $(i,j)$ 上で資源 $r$ を用いて処理(組み立て,分解,輸送)される 製品 $p$ に対して定義されるエシェロン在庫費用(円 $/$単位期間); この値は,以下のように計算される. $$ EIC_{ijr}^p =\max\{ ratio \times \left(VAL_{j}^p- \sum_{q \in Child_p} \phi_{qp} VAL_{i}^q \right)/ 100, 0 \} \ \ \ (i,j,r,p) \in Assemble $$ $$ EIC_{ijr}^p =\max\{ ratio \times \left(\sum_{q \in Parent_p} \phi_{pq} VAL_{j}^q -VAL_{i}^p \right)/ 100, 0 \} \ \ \ (i,j,r,p) \in Disassemble $$ $$ EIC_{ijr}^p =\max\{ ratio \times \left(VAL_{j}^p -VAL_{i}^p\right)/ 100, 0 \} \ \ \ (i,j,r,p) \in Transit $$

  • $CFP_{ijr}$: 枝 $(i,j)$ で資源 $r$ を使用したときの$CO_2$排出量 (g); 輸送の場合には,資源 $r$ の排出原単位 (g/km) に,枝 $(i,j)$ の距離 (km) を乗 じて計算しておく.

  • $CFPV_{ijr}$: 資源 $r$ の使用量(輸送の場合には積載重量)あたりの$CO_2$排出原単位(g $/$ $r$-units)
  • $CFPUB$: $CO_2$排出量上限(g)

変数は実数変数と$0$-$1$整数変数を用いる.

まず,実数変数を以下に示す.

  • $w_{ijr}^p (\geq 0)$: 枝 $(i,j)$ で資源 $r$ を利用して製品 $p$ を処理する量を表す実数変数($p$-units $/$ 単位期間)

  • $v_{ip}^+ (\geq 0)$: 点 $i$ における製品 $p$ の需要の超過量(需要が負のときには供給の超過量) を表す実数変数($p$-units $/$ 単位期間)

  • $v_{ip}^- (\geq 0)$: 点 $i$ における製品 $p$ の需要の不足量(需要が負のときには供給の不足量) を表す実数変数($p$-units $/$ 単位期間)

$0$-$1$整数変数は,枝および枝上の資源の利用の有無を表現する.

  • $y_{ij} (\in \{0,1\})$: 枝$(i,j)$ を利用するとき $1$,それ以外のとき $0$
  • $z_{ijr} (\in \{0,1\})$: 枝$(i,j)$ 上で資源 $r$ を利用するとき $1$,それ以外のとき $0$

定式化:

\begin{eqnarray*} \mbox{最小化} & \mbox{枝固定費用}+\mbox{枝・資源固定費用} + \\ & \mbox{枝・資源・製品変動費用}+ \mbox{供給量超過費用}+ \\ & \mbox{供給量不足費用}+ \mbox{需要量超過費用}+\mbox{需要量不足費用}+ \\ & \mbox{サイクル在庫費用} +\mbox{安全在庫費用}+\mbox{需要逸脱ペナルティ} \\ \mbox{条件} & \mbox{フロー整合条件} \\ & \mbox{資源使用量上限} \\ & \mbox{枝と枝上の資源の繋ぎ条件} \\ & \mbox{$CO_2$排出量上限制約} \end{eqnarray*}
  • 目的関数の構成要素 $$ \mbox{枝固定費用} = \sum_{(i,j) \in A} AFC_{ij} y_{ij} $$ $$ \mbox{枝・資源固定費用} = \sum_{(i,j,r) \in ArcRes} ARFC_{ijr} z_{ijr} $$
$$ \mbox{枝・資源・製品変動費用}= \sum_{(i,j,r,p) \in ArcResProd} ARPVC_{ijr}^p w_{ijr}^p $$$$ \mbox{需要量超過費用}= \sum_{(i,p) \in NodeProd %: D_{i}^{p}>0 } DPENALTY_{ip}^+ v_{ip}^+ $$$$ \mbox{需要量不足費用}= \sum_{(i,p) \in NodeProd %: D_{i}^{p}>0 } DPENALTY_{ip}^- v_{ip}^- $$$$ \mbox{サイクル在庫費用} = \sum_{(i,j,r,p) \in ArcResProd} \frac{EIC_{ijr}^p CT_{ijr}^p }{2} w_{ijr}^p $$$$ \mbox{安全在庫費用} = \sum_{(i,j,r,p) \in ArcResProd} ratio \times VAL_j^p SSR_i^p \sqrt{VAR_p LT_{ijr}^p w_{ijr}^p} $$

上式における平方根は区分的線形関数で近似するものとする. $$ \mbox{需要逸脱ペナルティ} = \sum_{(i,p) \in NodeProd} DPENALTY_{ip}^{+} v_{ip}^+ + DPENALTY_{ip}^{-} v_{ip}^- $$

  • 一般化フロー整合条件 $$ \sum{r \in Res, j \in N: (j,i,r,p) \in Transit \cup Assemble} w{jir}^p+

    \sum_{r \in Res, j \in N: (j,i,r,q) \in Disassemble, p \in Parentq} \phi{qp} w_{jir}^q \

    \sum{r \in Res, k \in N: (i,k,r,p) \in Transit \cup Disassemble} w{ikr}^p+ \sum_{r \in Res, k \in N: (i,k,r,q) \in Assemble, p \in Childq} \phi{pq} w_{ikr}^q+ \ (\mbox{ if } (i,p) \in NodeProd \mbox{ then } Di^p -v{ip}^{-} +v_{ip}^{+} \mbox{ else } 0) \ \ \ \forall i \in N, p \in Prod $$

  • 資源使用量上限 $$ \sum_{p \in Prod: (i,j,r,p) \in ArcResProd} R_{r}^p w_{ijr}^p \leq RUB_{r} z_{ijr} \ \ \ \forall (i,j,r) \in ArcRes $$

  • 枝と枝上の資源の繋ぎ条件 $$ z_{ijr} \leq y_{ij} \ \ \ \forall (i,j,r) \in ArcRes $$

  • $CO_2$排出量上限制約

$$ \sum_{(i,j,r) \in ArcRes} CFP_{ijr} z_{ijr} + \sum_{ (i,j,r,p) \in ArcResProd} CFPV_{ijr} R_r^p w_{ijr}^p \leq CFPUB $$

抽象ロジスティクス・ネットワーク設計モデルを解く関数 LNDP

引数:

  • Node: list of nodes
  • ArcData: fixed cost (ArcFC) and Diatance (km)
  • ProdData: weight (ton), variability of product (VAR)= variance/mean
  • ResourceData: corbon foot print (CFP) data (kg/km), variable term of corbon foot print (VFPV) (kg/ton km)
  • ResourceProdData: resource usage
  • ArcResourceData: fixed cost (ArcResourceFC)
  • ArcResourceProdData: type: 0=transport, 1=assemble, 2=dis-assemble, variable cost, cycle time, lead time (LT), and upper bound of flow volume (UB)
  • NodeProdData: value, demand (negative values are supply), DPENALTY+, DPENALTY- (demand violation penalties)
  • phi: BOM

返値:

  • model: __data に w,y,z,TotalArcFC,TotalArcResourceFC,TotalVC,TotalCycleIC,TotalSafetyIC を保持

convex_comb_sos[source]

convex_comb_sos(model, a, b)

convex_comb_sos -- add piecewise relation with gurobi's SOS constraints Parameters:

- model: a model where to include the piecewise linear relation
- a[k]: x-coordinate of the k-th point in the piecewise linear relation
- b[k]: y-coordinate of the k-th point in the piecewise linear relation

Returns the model with the piecewise linear relation on added variables x, f, and z.

LNDP[source]

LNDP(Node, ArcData, ProdData, ResourceData, ResourceProdData, ArcResourceData, ArcResourceProdData, NodeProdData, phi)

LNDPの使用例

Node=[ "source1", "source2", "plantin", "plantout", "customer", "sink" ]
#Arc list, fixed cost (ArcFC) and Diatance (km)
ArcData={("source1", "plantin"):  [100,200],
        ("source2", "plantin"):  [100,500],
        ("plantin", "plantout"):  [100,0],
        ("plantout", "customer"): [100,20],
        ("customer", "plantout") : [100,20],
        ("plantout", "plantin")  : [100,0],
        ("plantin", "sink")     : [100,300]  
      }
#Prod data
#weight (ton), variability of product (VAR)= variance/mean
ProdData={
      "apple": [0.01,0],
      "melon": [0.012,0],
      "bottle":[0.03,0],
      "juice1":[0.05,2],
      "juice2":[0.055,3],
      "retbottle":[0.03,5],
      "glass":[0.01,0] 
    }
#resource list, fixed cost, upper bound
#corbon foot print (CFP) data (kg/km), variable term of corbon foot print (CFPV) (kg/ton km)
ResourceData={
      "line1": [100,100,0, 0],
      "line2": [20,100,0, 0],
      "line3": [10,100,0, 0],
      "vehicle": [100,100,0.8, 0.1],
      "ship": [30,180, 0.2, 0.1]
    }

#Resource-Prod data (resource usage)
ResourceProdData = {
        ("line1", "juice1"):  1,
        ("line2", "juice1"):  1,
        ("line1", "juice2"):  1,
        ("line2", "juice2"):  1,
        ("vehicle", "juice1"):  1,
        ("ship", "juice1"):     1,
        ("vehicle", "juice2"):  1,
        ("ship", "juice2"):     1,
        ("vehicle", "apple"):   1,
        ("vehicle", "melon"):  1,
        ("ship", "bottle"):     1,
        ("line3", "retbottle"):    1,
        ("vehicle", "retbottle"):  1,
        ("ship", "retbottle"):     1,
        ("ship", "glass"):         1,
}

#ArcResource list, fixed cost (ArcResourceFC)
ArcResourceData={
        ("source1", "plantin","vehicle"):  10,
        ("source2", "plantin","ship"):  30,
        ("plantin", "plantout","line1"):  50,
        ("plantin", "plantout","line2"):  100,
        ("plantout", "customer","vehicle"):  20,
        ("plantout", "customer","ship"):  40,
        ("customer", "plantout","vehicle"): 20,
        ("customer", "plantout","ship"):  40,
        ("plantout", "plantin","line3"):  80,
        ("plantin", "sink","ship"):      0
    }

#ArcResourceProd data,
# type: 0=transport, 1=assemble, 2=dis-assemble,
# variable cost, cycle time, lead time (LT), and upper bound of flow volume (UB)
ArcResourceProdData=    {
        ("source1", "plantin","vehicle","apple"): [0,1,1,10,50],
        ("source1", "plantin","vehicle","melon"): [0,2,2,20,50],
        ("source2", "plantin","ship","bottle"): [0,3,3,15,50],

        ("plantin", "plantout","line1","juice1"): [1,10,5,1,10],
        ("plantin", "plantout","line1","juice2"): [1,10,5,1,10],
        ("plantin", "plantout","line2","juice1"): [1,5,3,1,10],
        ("plantin", "plantout","line2","juice2"): [1,5,3,1,10],

        ("plantout", "customer","vehicle","juice1"): [0,10,5,3,10],
        ("plantout", "customer","vehicle","juice2"): [0,10,5,4,10],
        ("plantout", "customer","ship","juice1"): [0,2,2,10,10],
        ("plantout", "customer","ship","juice2"): [0,2,2,12,10],

        ("customer", "plantout","vehicle","retbottle"): [0,2,4,5,10],
        ("customer", "plantout","ship","retbottle"): [0,2,8,14,10],
        ("plantout", "plantin","line3","retbottle"): [2,5,2,1,10],
        ("plantin", "sink","ship","glass"): [0,1,8,20,10]
    }

#Node-Prod data; value, demand (negative values are supply), DPENALTY+, DPENALTY- (demand violation penalties)
NodeProdData ={
        ("source1", "apple"):  [10,-100,0,10000],
        ("source1", "melon"):  [10,-50,0,10000],
        ("source2", "bottle"): [5,-100,0,10000],

        ("plantin", "apple"): [15,0,0,0],
        ("plantin", "melon"): [15,0,0,0],
        ("plantin", "bottle"): [8,0,0,0],

        ("plantout", "juice1"): [150,0,0,0],
        ("plantout", "juice2"): [160,0,0,0],
        ("customer", "juice1"): [170,10,0,10000],
        ("customer", "juice2"): [180,10,0,10000],

        ("customer", "retbottle"): [1,-10,10000,10000], 
        ("plantout", "retbottle") : [2,0,0,0],
        ("plantin", "retbottle") : [9,0,0,0],
        ("plantin", "glass")  : [1,0,0,0],
        ("sink", "glass")     : [3,10,10000,0]
}

#BOM
Unit = {
        ("juice1", "apple"):  2,
        ("juice1", "melon"):  1,
        ("juice1", "bottle"):  1,
        ("juice2", "apple"):  2,
        ("juice2", "melon"):  2,
        ("juice2", "bottle"):  1
}
RevUnit ={
        ("retbottle", "bottle"):   0.9,
        ("retbottle", "glass"):    0.5
} 
phi = {}
for (q,p) in Unit:
    phi[p,q] = Unit[q,p]
for (p,q) in RevUnit:
    phi[p,q] = RevUnit[p,q]  

ratio = 5.0  #interest ratio
SSR=1.65   #safety stock ratio
CFPUB =400.0 #upper bound of carbon foot print (kg)

model=LNDP(Node,ArcData,ProdData,ResourceData,ResourceProdData,ArcResourceData, ArcResourceProdData,NodeProdData,phi)
w,y,z,TotalArcFC,TotalArcResourceFC,TotalVC,TotalCycleIC,TotalSafetyIC,TotalPenalty=model.__data
Warning: variable name "Arc fixed cost" has a space
Warning: constraint name "Corbon Foot Print Upper Bound" has a space
Warning: to let Gurobi read it back, use rlp format
Gurobi Optimizer version 9.5.0 build v9.5.0rc5 (mac64[x86])
Thread count: 8 physical cores, 16 logical processors, using up to 16 threads
Optimize a model with 86 rows, 352 columns and 885 nonzeros
Model fingerprint: 0x7acc7b34
Model has 15 SOS constraints
Variable types: 335 continuous, 17 integer (17 binary)
Coefficient statistics:
  Matrix range     [6e-02, 1e+04]
  Objective range  [1e+00, 1e+00]
  Bounds range     [1e+00, 5e+01]
  RHS range        [1e+00, 4e+02]
Presolve removed 32 rows and 39 columns
Presolve time: 0.00s
Presolved: 54 rows, 313 columns, 655 nonzeros
Presolved model has 15 SOS constraint(s)
Variable types: 300 continuous, 13 integer (13 binary)
Found heuristic solution: objective 300000.00000

Root relaxation: objective 1.906563e+03, 36 iterations, 0.00 seconds (0.00 work units)

    Nodes    |    Current Node    |     Objective Bounds      |     Work
 Expl Unexpl |  Obj  Depth IntInf | Incumbent    BestBd   Gap | It/Node Time

     0     0 1975.96529    0   10 300000.000 1975.96529  99.3%     -    0s
H    0     0                    111357.35195 1975.96529  98.2%     -    0s
     0     0 2087.38699    0    4 111357.352 2087.38699  98.1%     -    0s
H    0     0                    2087.3869894 2087.38699  0.00%     -    0s
     0     0 2087.38699    0    4 2087.38699 2087.38699  0.00%     -    0s

Cutting planes:
  Gomory: 1
  Implied bound: 5
  Relax-and-lift: 6

Explored 1 nodes (46 simplex iterations) in 0.04 seconds (0.02 work units)
Thread count was 16 (of 16 available processors)

Solution count 3: 2087.39 111357 300000 

Optimal solution found (tolerance 1.00e-04)
Best objective 2.087386989394e+03, best bound 2.087386989394e+03, gap 0.0000%
Opt.value= 2087.386989393903
Total Arc Fixed Cost 700.0
Total Arc Resource Fixed Cost 260.0
Total Variable Cost 508.0
Total Cycle Inventory Cost 212.575
Total Safety Inventory Cost 406.81198939390316

Arc
y(source1,plantin)  Fixed Cost =  100
y(source2,plantin)  Fixed Cost =  100
y(plantin,plantout)  Fixed Cost =  100
y(plantout,customer)  Fixed Cost =  100
y(customer,plantout)  Fixed Cost =  100
y(plantout,plantin)  Fixed Cost =  100
y(plantin,sink)  Fixed Cost =  100

Arc Resource
z(source1,plantin,vehicle)  =  1.0  Fixed Cost =  10.0
z(source2,plantin,ship)  =  1.0  Fixed Cost =  30.0
z(plantin,plantout,line2)  =  1.0  Fixed Cost =  100.0
z(plantout,customer,vehicle)  =  1.0  Fixed Cost =  20.0
z(customer,plantout,vehicle)  =  1.0  Fixed Cost =  20.0
z(plantout,plantin,line3)  =  1.0  Fixed Cost =  80.0
z(plantin,sink,ship)  =  1.0  Fixed Cost =  0.0

Arc Resource Prod
w(source1,plantin,vehicle,apple)  =  40.0  Var. Cost = 40.0  Cycle IC = 5.0  Safety IC = 0.0
w(source1,plantin,vehicle,melon)  =  30.0  Var. Cost = 60.0  Cycle IC = 7.5  Safety IC = 0.0
w(source2,plantin,ship,bottle)  =  11.0  Var. Cost = 33.0  Cycle IC = 2.4749999999999996  Safety IC = 0.0
w(plantin,plantout,line2,juice1)  =  10.0  Var. Cost = 50.0  Cycle IC = 72.75  Safety IC = 55.3426824431198
w(plantin,plantout,line2,juice2)  =  10.0  Var. Cost = 50.0  Cycle IC = 69.0  Safety IC = 72.29937759068193
w(plantout,customer,vehicle,juice1)  =  10.0  Var. Cost = 100.0  Cycle IC = 25.0  Safety IC = 108.63718286111803
w(plantout,customer,vehicle,juice2)  =  10.0  Var. Cost = 100.0  Cycle IC = 25.0  Safety IC = 162.67359957903435
w(customer,plantout,vehicle,retbottle)  =  10.0  Var. Cost = 20.0  Cycle IC = 1.0  Safety IC = 2.608879069638913
w(plantout,plantin,line3,retbottle)  =  10.0  Var. Cost = 50.0  Cycle IC = 2.8499999999999996  Safety IC = 5.250267850310115
w(plantin,sink,ship,glass)  =  5.0  Var. Cost = 5.0  Cycle IC = 2.0  Safety IC = 0.0

Corbon Foot Print Usage 352.0

Total Violation Penalty 0.0
v_plus(source1,apple)= 60.0
v_plus(source1,melon)= 20.0
v_plus(source2,bottle)= 89.0
v_minus(sink,glass)= 5.0

クラスによるLNDPの表現

  • 点クラス
  • 枝クラス
  • 製品クラス
  • 資源クラス

温室化ガス排出量

生産部門では,電力,蒸気に対して原単位が設定されている.

廃棄に対しても,物別に原単位が設定されている.

調達に対しては,調達費用に対して原単位が設定されている.

輸送部門:

輸送手段 $CO_2$ (gCO2/トンキロ)
鉄道 22
船舶 39
航空 1490

トラックに対しては,燃料使用量を以下の式で計算してから算出する.

  • y:輸送トンキロ当たり燃料使用量(l)
  • x:積載率(%)
  • z:最大積載量(kg)

ガソリン車: ln y=2.67-0.927 ln (x/100)-0.648 ln z

ディーゼル車: ln y=2.71-0.812 ln (x/100)-0.654 ln z

ただし,積載率10%未満の場合は、積載率10%の時の値を用いる.なお、表記「ln」は自然対数(eを底とする対数)

$CO_2$排出量は,上で求めた燃料使用量に以下の値を乗じて計算する.

 単位発熱量(GJ/kl)×排出係数(tCO2/GJ) = 34.6 × 0.0183 = 2.322 (tCO2/kl)

co2[source]

co2(capacity, rate=0.5, diesel=False)

引数:

  • capacity:積載重量(kg)
  • rate: 積載率 (0<rate<=1.0)
  • diesel: ディーゼル車の場合 True, ガソリン車の場合 False 返値:
  • fuel: トンキロあたりの燃料使用量(リットル)
  • co2: CO2排出量(g)

事例

Piecewise linear concave regression

$K$ 個の単調非減少,連続,区分的線形な凹関数で近似する.

$$ f(x) = \min_{k=1,\ldots,K} \{ b_k + a_k x \} $$

我々が近似したいのは,単調非減少かつ連続かつ非負な凹関数であるので, 以下の制約を加える. $$ a_k \geq a_{k+1} (\geq 0) \ \ \ k=1,\ldots,K-1 $$ $$ (0 \leq) b_k \leq b_{k+1} \ \ \ k=1,\ldots,K-1 $$

データ $x^{(i)}, y^{(i)}, i=1,\ldots,m$ が与えられたときに,以下の絶対値誤差を最小化する.

$$ \sum_{i} |y^{(i)} - f(x^{(i)})| $$

予測値は $\hat{y}^{(i)} = f(x^{(i)}) = \min_{k=1,\ldots,K} \{ b_k + a_k x^{(i)} \}$ である.

$K$ 個の線形関数の最小値が $\hat{y}^{(i)}$ になるためには,$0$-$1$ 変数 $z_{k}^{(i)}$ が必要になる.

いずれかの線形関数が選択されるという条件 $$ \sum_{k} z_{k}^{(i)} = 1 \ \ \ i=1,\ldots,m $$ のもとで,以下の制約を加える.

$$ \hat{y}^{(i)} \leq b_k + a_k x^{(i)} \ \ \ i=1,\ldots,m, k=1,\ldots,K $$

$$ \hat{y}^{(i)} \geq b_k + a_k x^{(i)} - M (1-z_{k}^{(i)}) \ \ \ i=1,\ldots,m, k=1,\ldots,K $$ ここで $M$ は非常に大きな数とする.

目的関数は絶対値を表す変数 $Y^{(i)}$ を用いて,以下のように書ける. $$ \sum_{i} Y^{(i)} $$ $$ Y^{(i)} \geq y^{(i)} - \hat{y}^{(i)} \ \ \ i=1,\ldots,m $$ $$ Y^{(i)} \geq -y^{(i)} + \hat{y}^{(i)} \ \ \ i=1,\ldots,m $$

K = 3
epsilon = 0.01
M = 10000
x = df_predict.weight
y = df_predict.Label
m = len(x)
model = Model()
a, b = {}, {}
z, Y, yhat = {}, {}, {}
for k in range(K):
    a[k] = model.addVar(vtype="C", name= f"a({k})") #非負を仮定
    b[k] = model.addVar(vtype="C", name= f"b({k})")
for i in range(m):
    Y[i] = model.addVar(vtype="C", name= f"Y({i})")
    yhat[i] = model.addVar(vtype="C", name= f"yhat({i})")
    for k in range(K):
        z[i,k] = model.addVar(vtype="B", name= f"z({i,k})")
model.update()
for k in range(K-1):
    model.addConstr(a[k]-epsilon >= a[k+1]) 
    model.addConstr(b[k]+epsilon <= b[k+1]) 
for i in range(m):
    model.addConstr(quicksum(z[i,k] for k in range(K))==1) #SOS
    model.addSOS(GRB.SOS_TYPE1, [z[i,k] for k in range(K)] )
for i in range(m):
    for k in range(K):
        model.addConstr( yhat[i]<= b[k]+x[i]*a[k] ) 
        model.addConstr( yhat[i]>= b[k]+x[i]*a[k]-M*(1-z[i,k]) ) 
for i in range(m):
    model.addConstr(Y[i]>= y[i]-yhat[i])
    model.addConstr(Y[i]>= -y[i]+yhat[i])
    
model.setObjective(quicksum(Y[i] for i in range(m)), GRB.MINIMIZE)
model.optimize()
Gurobi Optimizer version 9.5.0 build v9.5.0rc5 (mac64[x86])
Thread count: 8 physical cores, 16 logical processors, using up to 16 threads
Optimize a model with 904 rows, 506 columns and 2802 nonzeros
Model fingerprint: 0x9c712156
Model has 100 SOS constraints
Variable types: 206 continuous, 300 integer (300 binary)
Coefficient statistics:
  Matrix range     [1e+00, 1e+04]
  Objective range  [1e+00, 1e+00]
  Bounds range     [1e+00, 1e+00]
  RHS range        [1e-02, 4e+04]
Presolve time: 0.01s
Presolved: 904 rows, 506 columns, 2802 nonzeros
Variable types: 206 continuous, 300 integer (300 binary)

Root relaxation: objective 6.820360e+04, 549 iterations, 0.01 seconds (0.01 work units)

    Nodes    |    Current Node    |     Objective Bounds      |     Work
 Expl Unexpl |  Obj  Depth IntInf | Incumbent    BestBd   Gap | It/Node Time

     0     0 68203.5970    0  212          - 68203.5970      -     -    0s
H    0     0                    2346932.2767 68203.5970  97.1%     -    0s
H    0     0                    242998.87363 68203.5970  71.9%     -    0s
     0     0 80025.2588    0  232 242998.874 80025.2588  67.1%     -    0s
     0     0 81953.0149    0  232 242998.874 81953.0149  66.3%     -    0s
     0     0 88456.0942    0  232 242998.874 88456.0942  63.6%     -    0s
     0     0 88521.4011    0  234 242998.874 88521.4011  63.6%     -    0s
     0     0 88562.5762    0  234 242998.874 88562.5762  63.6%     -    0s
     0     0 88569.0593    0  233 242998.874 88569.0593  63.6%     -    0s
     0     0 97141.4263    0  236 242998.874 97141.4263  60.0%     -    0s
     0     0 101847.383    0  235 242998.874 101847.383  58.1%     -    0s
     0     0 101903.029    0  235 242998.874 101903.029  58.1%     -    0s
     0     0 101903.029    0  234 242998.874 101903.029  58.1%     -    0s
     0     0 106813.018    0  233 242998.874 106813.018  56.0%     -    0s
     0     0 108549.986    0  233 242998.874 108549.986  55.3%     -    0s
     0     0 108615.025    0  234 242998.874 108615.025  55.3%     -    0s
     0     0 108656.101    0  234 242998.874 108656.101  55.3%     -    0s
     0     0 109612.177    0  233 242998.874 109612.177  54.9%     -    0s
     0     0 109612.177    0  233 242998.874 109612.177  54.9%     -    0s
     0     2 109612.177    0  229 242998.874 109612.177  54.9%     -    0s
*  571   298             114    239883.44662 110716.326  53.8%  55.0    0s
*  947   438             138    236957.70421 110716.326  53.3%  44.6    0s
H  983   449                    191189.06764 112522.520  41.1%  44.0    0s
H 1014   426                    191047.65350 112522.520  41.1%  44.0    0s
H 1024   426                    190987.04744 112522.520  41.1%  43.6    0s
 14011  1604 162048.411   56  134 190987.047 162048.411  15.2%  24.9    5s

Explored 60025 nodes (665689 simplex iterations) in 7.43 seconds (9.15 work units)
Thread count was 16 (of 16 available processors)

Solution count 7: 190987 191048 191189 ... 2.34693e+06

Optimal solution found (tolerance 1.00e-04)
Best objective 1.909870474380e+05, best bound 1.909870474380e+05, gap 0.0000%
for k in a:
    print(k,a[k].X, b[k].X)
0 4.04678516363636 469.79415977962157
1 3.246785163636376 5318.279008264373
2 2.4467851636363607 10469.794159779622
yy =[]
for i in yhat:
    #print(i,yhat[i].X)
    yy.append(yhat[i].X)
df_predict["y_piecewise"] = yy
fig = px.line(df_predict, x = "weight", y=["Label", "y_piecewise"])
plotly.offline.plot(fig);